一般社団法人 日本オートノミー協会 ―「自律性」を手がかりに個人や組織の健康を目指す―

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第3回研修会(二期生向け:2014.09.20―23, 福岡)

 新たな参加者(二期生)を主な対象とした第3回研修会は、第2回研修会と同様にR. グロッサルト=マティチェク氏を講師、T. ヴィンシャーマン氏を通訳として福岡で開催されました。二期生が17名(内科医7名、精神科医3名、産業医1名、心理士3名、看護師1名、管理栄養士1名、疫学者1名)、これに一期生1名が加わり合計18名が関東(5名)、中部(6名)、近畿(3名)、九州(4名)から参加しました。

 主な内容は、3つの講義(質疑応答を含む)と12回の個人面接療法セッション(グロッサルト=マティチェク氏が治療者役、参加者がクライアント役)と討論でした。心理療法の講習会への参加が始めてという方も複数あり、最初はやや緊張し、遠慮がちな雰囲気もありましたが、最初の面接セッションを契機に緊張が緩んでからは議論も活発になり、密度の濃い4日間となりました。

 本研修会修了者の多くは、2015年5月に計画されている第4回研修会(ドイツ・ハイデルベルク)に参加する予定です。

参加者の感想より

  • ATとの出会いが自分にとっても人生の一つの転機になるように感じている。クライアント体験を通じて、「ある領域で問題解決があると、別の領域でも解決が汎化していく」ということを納得し、それが自分にとって強い希望となっているように思う。
  • クライアント体験の中で幼少期の体験からアセスメントを受けた際、鳥肌が立つのを覚えた。あれがクライアントが体験する符合点なのかなと思った。
  • クライアントとしての体験の後、ATの効果はセッションが終わってからもずっと続いていくものなのだということを実感している。
  • 胸が温かくなり、肩の凝りがほぐれ、リラックスできた。RCTが不要であると錯覚する程、この体験は本物だと認めざるを得なかった。
  • 研修会の後、よい睡眠がとれるようになった。復習としてテキストを読むと、同じ文でも違っていることを不思議に感じている。
  • 大変刺激的な4日間であった。日常を離れた時間と空間の中で日ごろ使わない神経?脳?を稼働したためか不思議な感覚が続いている。
  • グロッサルト氏のセッションには、技術もさることながら、温かさを感じる。そのような温かさや愛情が自分に宿るように、学んだトレーニングを続けていきたい。
  • クライアントとの対話を経て、本人の様子を見ながら今後の方法論を押し付けない形で提示するやり方が印象的であった。
  • 治療者自身が話す場面が多い点など、現在自分が実施している治療法と似ているところが多いと感じた。一方、必ずしも精神症状が強く出ている人が対象の主流ではないということは、異なる点の一つであるかもしれない。
  • 様々な精神療法は、互いの領域がオリンピックの五輪のようにある程度重なっているように思うが、それぞれの輪が重なる部分を合わせるとATに近いものになるような印象を受けた。この解釈の真偽について、今後研鑽を重ねる中で引き続き吟味していきたい。
  • ATは、私の知る他の心理療法と比べてクライエントの知性にアプローチするところが多いと感じた。もちろん気持も受け止めるのだが、どうなりたいか考える部分を支えるところがとても印象的であった。
  • 様々な行動や生活習慣のもとになっている根本的な課題を焦点化し、一度の介入で解決をはかるというのは、とても画期的なことだと思った。